肌がピリピリ、カサカサとして乾燥していませんか。
肌が乾燥すると外からの刺激にも敏感になり、
かゆみや炎症を引き起こしてしまいます。
細胞間の水分が十分にないため、埃や細菌、
紫外線などの刺激に弱くなってしまうんですね。
しっかりと保湿をしているのに、
乾燥してしまうのならセラミドがおすすめです。
セラミドには高い保湿効果が知られています。
セラミド配合の化粧品やサプリメントもたくさんありますが、
乾燥対策にはどのセラミドがおすすめなんでしょうか。
最も効果の高い種類は?化粧品やサプリメント以外にも、
食べ物でも補うことができるのでしょうか。
セラミドの主な働き・バリア機能
セラミドの主な働きは水分保持機能とバリア機能です。
肌の潤いを保つセラミドは肌のどこにあるのか?
肌の構造を見ていきましょう。
肌の構造は表面から順番に
「表皮」⇒「真皮」⇒「皮下組織」に分かれていて、
セラミドは表皮、コラーゲンやヒアルロン酸は真皮というように、
存在する場所が異なります。
そして、セラミドが存在する表皮もさらに4つの層に分かれています。
「角層(角質層)」⇒「顆粒(かりゅう)層」⇒「有棘(ゆうきょく)層」⇒「基底(きてい)層」
セラミドは表皮の角層(角質層)に存在しています。
健康な状態を保つために肌表面にあるわずか0.02mmの角質層には、
外部刺激からお肌を守るバリア機能と
皮膚から水分の蒸発を防ぐ水分保持機能があります。
その重要な働きをするのが細胞間脂質の主成分であるセラミドです。
肌の角質層のつくりはレンガやタイルで例えられますが、
理想の美肌はレンガやタイルがセメントで隙間なく埋められキレイに整列していることです。
レンガやタイルが角層細胞でセメントが角質細胞間脂質です。
この角質細胞間脂質の約50%がセラミドなんです。
セラミドは自身にも水分を保つ保水力があり、
角層細胞を隙間なく埋めることで水分が蒸発するのを防ぎます。
肌が潤いを保っている状態で肌のバリア機能が正常に働いてくれます。
肌のバリア機能は、肌の乾燥を防ぐだけではなく、紫外線やほこり、雑菌などの外部の刺激から
体を守り、すこやかな肌を維持するのに大切な役割を果たしています。
アトピー性皮膚炎などの症状に対しても高い効果が期待されています。
セラミドは細胞間脂質の約50%を占める重要な成分ですが、
20歳を過ぎると徐々に減り始めます。
セラミドはまた、肌のターンオーバーの過程で生成されますが、
加齢や寝不足などによりターンオーバーが乱れると
それだけセラミドの生成量も減ってしまいます。
セラミドの効果

セラミドは肌の一番外側の部分、皮膚の角層に存在しています。
細胞間脂質の主成分であるセラミドは外からの刺激からお肌を守るバリア機能と
皮膚から水分の蒸発を防ぐ水分保持機能があります。
誰の肌にも存在し、生成されていますが、
その生成量は加齢やターンオーバーの乱れにより減少します。
肌のセラミドが減ることでバリア機能が正常に働かなくなり
乾燥をはじめ様々な肌トラブルが出てきてしまいます。
セラミドの効果
- 肌の保湿効果(乾燥肌の改善)
- 肌のバリア機能を助ける
- アトピー性皮膚炎症状の改善
- メラニンの生成を抑制する(美白効果)
- シミ、シワ、肌荒れ防止
化粧品に使われている4種類のセラミド
私たちの肌には11種類のセラミドが存在しています。
化粧品で使用されているセラミドには原料の違う4種類があります。
天然、植物性、合成、ヒト型の4種類です。
天然セラミド
馬など動物由来のセラミド。人間のセラミドに近いため肌に浸透しやすく親和性が高い。
継続して使うことでセラミドの生産量を増やすことも期待できますが、高価です。
「ビオセラミド」「セレブロシド」などと成分表示されています。
植物性セラミド
小麦や米、大豆、こんにゃくなどから抽出したセラミド。
比較的安価で低刺激ですが、効果が弱く人間の肌とは馴染みにくいというデメリットもあります。
またアレルギーの心配も。
「植物性セラミド」「コメヌカスフィンゴ糖物質」などと成分表示されています。
合成セラミド(擬似セラミド)
セラミドに似た物質を石油原料から科学的に合成したもの。
安価で大量生産も可能なため化粧品に多く用いられますが、
効果はヒト型セラミドや天然セラミドに比べて薄いと言われます。
「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」のように表記されています。
ヒト型セラミド(バイオセラミド)
人の肌にあるセラミドを真似て酵母から作ったセラミドです。
ヒト型セラミドともいわれるように肌にあるセラミドとまったく同じ構造をしており、
天然セラミドに負けない保湿力と浸透力があり、しかも安価で安全。
「セラミド2」「セラミド3」と成分表示されています。
セラミドを含む食品
セラミドは食品からも摂取することができ、
1日当たり0.6~1.2mgの摂取が必要だといわれています。
こちらの学術記事でもこう書かれています。
「肌の状態についても経口摂取によりキメが改善された。角層水分量が保たれた。」
セラミドを摂取することにより、潤いが保たれたということです。
さらにキメが改善されたとのことでセラミドを摂ることが
お肌を整えるのに大切だということです。
セラミドを含む食品は、こんにゃく芋、米、小麦、乳製品、大豆、ホウレンソウなどがあります。
特に生芋こんにゃくに豊富に含まれており、100gで1日の必要量が摂れるといわれています。

白米だとお茶碗25杯、玄米10杯、パスタ3皿に含まれています。
これだと食べきれる量ではありませんね。
結構たくさん食べないと1日の摂取量をとることは難しいです。
セラミドサプリメント
セラミドの含まれる食品はこんにゃく芋、米、小麦、乳製品、大豆、ホウレンソウなどです。
ですが、1日の摂取量をとるためには大量に食べなくてはなりません。
毎日たくさん食べるのは無理ですよね。
そんなときはセラミドサプリメントがおすすめです。
セラミドサプリメントに含まれるセラミドは
米由来のものとトウモロコシ由来のもの、こんにゃく由来のものがあります。
1日あたりの摂取量も米、トウモロコシ、こんにゃくによってそれぞれ違います。
どれくらい摂取すればよいのか目安量をもとに
セラミドサプリメントを選ぶといいと思います。
- 米由来で0.6mg以上
- トウモロコシ由来で2mg以上
- こんにゃく由来で0.6mg以上

商品名 | セラミドモイスチュア |
原材料名 | オリーブ油(スペイン製造)、コラーゲンペプチド、デキストリン、 セラミド含有米抽出物/ゼラチン、グリセリン、ビタミンC、ビタミンE、 ミツロウ、グリセリン脂肪酸エステル、葉酸、ビタミンB12 |
内容量 | 12.1g[1粒重量405mg(1粒内容量250mg)×30粒] |
栄養成分 | [ 1粒405mgあたり]熱量2.3kcal、たんぱく質0.17g、脂質0.15g、 炭水化物0.06g、食塩相当量0.001g、ビタミンB12 60.0μg、 ビタミンC 15mg、ビタミンE 13.0mg、葉酸200μg、 コラーゲンペプチド(魚由来)60mg |
機能性関与成分 | 米由来グルコシルセラミド 3.5mg |
セラミド化粧品
セラミドにはお肌を守るバリア機能と
皮膚から水分の蒸発を防ぐ水分保持機能があります。
加齢やターンオーバーの乱れにより減少するため、
お肌をトラブルから守るためには必要な成分です。
体内で減少してしまうセラミドを補うには
食品やサプリメントで補給したり
セラミド入り化粧品をスキンケアで取り入れるのも
手ではないでしょうか。

商品名 | 成分 |
モイスチャライジングセラムS | 水、グリセリン、ラベンダー花水、BG、1,2-ヘキサンジオール、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、コレステロール、フィトステロールズ、ヒアルロン酸Na、PCA-Na、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、タウリン、ロイシン、バリン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸Na、リシンHCl、ヒスチジンHCl、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、アラントイン、スクワラン、ホホバ種子油、メドウフォーム油、シア脂、アロエベラ葉エキス、クズ根エキス、クロレラエキス、ローマカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、ヤグルマギク花エキス、カミツレ花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、ベヘニルアルコール、水酸化K、キサンタンガム、カルボマー、水添レシチン、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ラウロイルラクチレートNa、ステアロイルラクチレートNa、ラベンダー油、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール |
モイスチャライジングローションS | 水、グリセリン、ラベンダー花水、プロパンジオール、ジグリセリン、BG、1,2-ヘキサンジオール、ホスホリルオリゴ糖Ca、グルコシルセラミド、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ポリクオタニウム-51、ヒドロキシプロリン、PCA-Na、乳酸Na、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、タウリン、ロイシン、バリン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸Na、リシンHCl、ヒスチジンHCl、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na、アラントイン、α-グルカン、ラベンダー花エキス、アロエベラ葉エキス、クズ根エキス、クロレラエキス、キサンタンガム、クエン酸、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール |
肌のピリピリ、カサカサは最強保湿のセラミドで潤いアップのまとめ
お肌が乾燥すると少しの刺激でも敏感に感じてしまいます。
ピリピリ感やカサカサは細胞間の水分が不足していることが考えられます。
保湿はしっかりしているのにどうしても乾燥してしまうという方は
保湿効果の高いセラミドを使ってみるのもいいですね。
セラミドの効果
- 肌の保湿効果(乾燥肌の改善)
- 肌のバリア機能を助ける
- アトピー性皮膚炎症状の改善
- メラニンの生成を抑制する(美白効果)
- シミ、シワ、肌荒れ防止
セラミドは全ての人の肌に存在し、生成されていますが、
その生成量は加齢やターンオーバーの乱れにより減少します。
お肌を健やかに保つためにはお肌のバリア機能を助けてくれる
セラミドをサプリメントや化粧品によって
補給することがおすすめです。
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