お肌がカサついたり乾燥するのは、
ビタミンAが不足しています。
ビタミンAは美肌になるための三大栄養素の一つです。
ビタミンAは脂溶性のビタミンで、ビタミンAのかたちで動物性食品に含まれるレチノールと、体内でビタミンAに変わるβ-カロテン(ベータカロテン)の2種類に分けることが出来ます。
ビタミンAの働きは、皮膚や粘膜を丈夫にし正常に保つ働きをしています。
他にも免疫力をアップさせたり、成長の促進などがあります。
特にβ-カロテン(ベータカロテン)は、がんや老化の原因となる
活性酸素の害を防ぐ作用などが明らかにされています。
不足しないように食品で摂取する必要があります。
ビタミンAが不足すると起こる症状いろいろ
ビタミンAが不足すると、免疫低下、暗いところで目が見えにくくなる夜盲症、
皮膚や粘膜の乾燥、成長障害などを起こします。
色の濃い野菜をあまり食べない人はビタミンAが不足する可能性があります。
ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ働きや、成長促進作用、抗酸化作用がある脂溶性ビタミンです。ビタミンAのかたちで動物性食品に含まれるレチノールと、体内でビタミンAに変わるβ-カロテン(ベータカロテン)があります。汗腺や皮脂の分泌を正常に行う効果があり、保湿能力が低下を招く、皮脂膜の減少を防いで乾燥肌を改善します。不足すると、肌がカサカサになって新陳代謝が乱れることがあります。
ビタミンAの過剰摂取
レチノールとβ-カロテン(ベータカロテン)はどちらも
ビタミンAとして体内に吸収されます。
β-カロテン(ベータカロテン)は体に必要な分だけがビタミンAとして吸収され、
余りは尿から排出される傾向があります。
過剰摂取しても安心といえます。
が、レチノールは、過剰摂取に気をつけないと、
副作用が起こる可能性が高くなっています。
- 吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、目まい
- 手足の痛み
- 激しい頭痛(後頭部の痛みが多い)
- けん怠感、不眠、食欲不振、脱毛
また、妊娠中にレチノールを多く摂りすぎると、
赤ちゃんに悪影響がでて、奇形で生まれるケースが多いようです。
妊娠中は貧血になりやすく鉄分を摂取するために
レバーを食べますが、鶏肉(レバー)でレチノール含有量が14,000μgと
格段に多いため、1日の摂取量の目安が女性(18~29歳)で650μg/日
なのではるかに超えています。
妊娠中はレチノールの多く含まれる動物性食品を控えた方がよいですね。
ビタミンAの含まれる食品
ビタミンAの摂取推奨量(プロビタミンAを含む)は、
成人男性(18~29歳)で850μg/日、女性(18~29歳)で650μg/日となっています。
食品100g当たりのレチノール当量の含有量 単位:μg
食品 | 含有量 | 食品 | 含有量 |
鶏肉(レバー) | 14,000 | 豚肉(レバー) | 13,000 |
味付けのり | 2,700 | 抹茶(粉) | 2,400 |
焼きのり | 2,300 | とうがらし | 1,500 |
ウナギ(かば焼き) | 1,500 | 牛肉(レバー) | 1,100 |
ぎんだら | 1,100 | あなご | 890 |
しそ | 880 | にんじん | 720 |
パセリ | 620 | バジル | 520 |
ほうれん草(ゆで) | 450 | しゅんぎく(ゆで) | 440 |
だいこん(葉) | 370 | かぼちゃ(西洋) | 330 |
こまつな(ゆで) | 260 | ちんげん菜(ゆで) | 220 |
動物性食品に多く含まれているレチノールの量と、植物性食品に含まれるβカロチンが体内でビタミンAに変換する場合の換算量の合計のことを指します。